渡米遠征1日目~勃発!あわや入国拒否事件~
こんにちは。こんばんは。フィッシュ&チップスのフィッシュかもです。
今回は日本時間の2019年1月15日(火)4時頃から、LA時間の21時頃まで(日本時間の16日(水)14時頃まで)をお届けします。
渡米準備
最近どれだけ遅く寝ようが5時頃に目覚めてしまう、かも。
いそいそと渡米準備を始めます。
まずは、Excelを開いて渡米中の収支を確認。渡米の軍資金をいくらにするか、翻って口座にいくら残していくかを決める。
学部と院の奨学金の返済に加え、スマホやWiMAXルーターの月々の支払、渡米中の宿代の引き落としなど、書き出してみると人一人が生きていくにも何かと物入り。
1月10日(木)・11日(金)に急遽かかった、虫歯の自由診療代¥81,000が馬鹿でかい。マニラでの敗北が痛い。
続いて煮干しで出汁を取り、冷蔵庫内の野菜を使い切って味噌汁を調理。
取り出した煮干しは細かく刻み、ごまと調味料と合わせてふりかけに。
出汁から味噌汁を作ると、ふりかけでもう1品増やせるからお得ですよね。
朝ごはんを食べ終えると、荷造り。
気温差を調べると、どうやら日本より暖かいらしい。
着ている服と合わせて4日分の衣服を用意する。
Nujaとの合流と買い出し
11時過ぎにNujaがやってくるので、車でお迎え。
Nujaは早速イヤホンを忘れたようで、ヨドバシカメラでご購入。
家に戻って互いの食糧をお披露目。
スーパーへ追加の買い出しに。
アメリカに持ち込み禁止の食品を避けつつ、気ままに食材をかごに入れていった結果¥7,293。
マニラでやよい軒にいたく感動した経験から、煮干し、鰹節、干しシイタケなどの出汁や、しょうゆ、みりんなどの調味料を重視。あとで梅干しも付け加えたよ。
Nujaの受託手荷物は、大部分を食べ物で埋め尽くされました。
余談ですが、後述する入国審査においてNujaは、前職がコックではないかと疑われたそうです。
お昼は「おだしと小麦一三〇」へ。
かもは、やきあご出汁のおそばと、マグロ節ご飯をいただきました。
出汁文化、最高。
関空にて
そして、リムジンバスで関空へ移動。
Scootのチェックインカウンターで計量すると、20㎏制限の受託手荷物が24㎏をマーク。
21㎏以下にしてきてくださいと言われて、一時退却。
計量器の横で荷物の組み替えを行う。
再度の計量では機内持込の10㎏制限を、かも9.7㎏、Nuja9.0㎏でクリア。
受託手荷物の20㎏制限を21.0㎏でクリアすることができました。
チェックイン後は、出国前の最後の晩餐。
KYKでベタにカツ締め。
カツにキャベツ用のドレッシングをかけてしまったのはご愛敬。
Scootでは機内食が有料だったので、ここでお腹を満たしておく。
搭乗開始時刻に、Nujaがお金を引き出し損ねていることに気づき、ATMへ猛ダッシュ。
出国審査後のATMは1回の引き出しで¥30,000までしか引き出せないから、何度も手数料をを支払う羽目になったらしい。
読者の皆さんは、ぜひ出国審査前にお金を準備しましょうね。
フライトは19:25ー7:15(日本時間の16日(水)2:15)
まずはホノルルへ。
勃発!あわや入国拒否事件
事件は、入国審査で起こりました。
自動入国審査端末に案内されるも、これはESTAを取得して2回目以降の入国からが対象らしく、大きくバッテンを付けられる。
「先に行きますわ」というNujaと離れて、入国係官のいるカウンターへ。
素直に質疑応答に答えていると、別室へ案内されました。
そこは数列のベンチと、いくつか仕切られたカウンターがあるだけの部屋。
そう、かもは入国審査に引っかかったのです。
上記リンクの3回目の記事を参考にしたところ、かもはどうやら次の事実を疑われたのではないかと思います。
①移住のおそれ
②虚偽申告のおそれ
③不法就労のおそれ
確かに、かもは、
㋐最大90日の渡航日程だが、
㋑最初の3日間しか宿を予約しておらず
㋒復路航空券も持っていない
㋓自由業者
女性係官の質疑に素直に答えるほど、疑惑が深まっていくのも無理からぬことですね。
しかも、ESTAはアメリカからの出国用航空券の所持を要求しているらしく、出国用航空券の所持を持たない入国は、ESTAの適用外だという。
フィリピン遠征の時はとても注意したのに、アメリカ遠征にどこか気が抜けてました。
ESTAの承認書に1行でも注意書があれば良いのになと思うのは甘えでしょうか。
兎にも角にも窮地です。
さらに個室に案内されて、全ての荷物を出されて事細かにチェックを受けます。
仮に①移住のおそれ、②虚偽申告のおそれ、③不法就労のおそれの疑いが解消されたとしても、
a.かもが入国審査を抜けるには、出国用航空券が必要
b.しかし、入国審査を抜けるまでは、スマホもWi-Fiも使えない
c.さらに航空券を購入できるカウンターもまだ開いていない
d.開いているとしても買いに外に出られるのか不明
e.次のデルタ航空への乗り継ぎの時間は4時間で、ここまでですでに2時間を消化
という絶望的な状況でした。
この苦境は、日本語アシスタント「ひろ」さんの協力なしに脱することはできませんでした。
彼に乗り継ぎの時間があと2時間しかないことを伝えると、出国用航空券の購入を手伝ってくださることに。
通常ではありえませんが、かものクレジットカードと、同じ境遇に陥ったNさんのクレジットカードをひろさんに預け、ひろさんは事務所へ猛ダッシュ。
遠くの事務所と何往復もして、かもの出国用航空券を手配してくださいました。
ホノルル→関空で99.7ドル。思いの他安い。
実録、かもの糸
この時点でフライト45分前。チェックインの締め切り時刻です。
しかし、ここで、さらにかもの真価を問われる事態が発生しました。
同じ境遇に陥ったNさんのクレジットカードが通らなかったのです。
Nさんのフライトは、かもの3時間後。
まだ時間的に余裕があるとはいえ、入国拒否されて日本に送り返される危険性がないとはいえない。
切り捨てていくには忍びない。
しかも、このNさん。
話をしてみると、司法修習を終えて事務所の研修で渡米した方で、もし、かもが法曹の道を順調に進んでいたら同期になっていた方なんですよね。
さらに、面識もなかったのですが、元カノの知り合いであることが発覚。
かもの人道力を問う、出来過ぎた状況ですよね。
いいでしょう。
旅は道連れ、世は情け。
かもの本名は、広く人を助ける人になるようにと名付けられたものです。
ここで出会ったのも何かの縁でしょう。
一肌脱ぐしかなさそうです。
Nさんから航空券代金として100ドルを受け取り、外へ。
もし購入が間に合わないなら、ひろさんを通じて100ドルを返金する算段。
担当の女性係官から最後の詰問を受けます。
「なぜお前はその人を助けようとするんだ」
「知り合いの知り合いだからだ」
「同行者の知り合いか」
「違う。院生時代の馴染みの知り合いだ。」
「前から面識があったのか。」
「ない。ここでたまたま出会った、」
とドラマのようなくさい問答を続けるうちに、その問答を聞いていた別の係官からO.K.が。
なお訝しむ担当係官の表情をよそに、ひろさんとともに、チェックインカウンターへ向かう。
デルタのカウンターは7番。入国審査からは距離がある。
そこで、ひろさんはオンラインチェックインをして、裏ルートを使って最短で搭乗口に向かう案を提案してくれた。
しかし、時間がなくて焦る、かも。
人間、焦ると半分の力しか出ないらしい。
オンラインチェックインに必要な予約番号が分からず、ひろさんと別れて7番のチェックインカウンターへ走ることに。
Googleカレンダーを見れば、予約番号をメモしてあるのに!
ひろさんにはかものクレジットカードを預けて、Nさんの航空券購入に向かってもらう。
搭乗口でひろさんからクレジットカードを返してもらう算段だ。
かもは10㎏の荷を背負ったまま7番のチェックインカウンターまで数百メートルダッシュ。溜まる乳酸、乱れる呼吸。
すでにチェックインの締め切りは過ぎているが、事情はカウンターにも伝わっていたのか、すぐにチェックインを終えることができ、手荷物検査へ。
この手荷物検査。時間がないというのに進むのが遅い遅い。
ひろさんが裏ルートを提案してくれたのは、これが理由かと地団駄を踏む。
何とか手荷物検査を抜けたときは、もはや離陸10分前。
急いでE3の搭乗口へ向かう。
離陸5分前。
E3の搭乗口にたどり着くと、そこにはNujaとひろさんの姿が。
ひろさんに感謝を述べつつ、お名前を伺う。
十分にお礼を述べる間もなく、かもとNujaは機内に乗り込みました。
後で分かったことも含めてまとめると
イ この時、ひろさんはすでに定時を終えて、残業してまで助けてくれていた
ロ ひろさんは、デルタ航空に話を通し、仮にかもが乗り遅れたとしても、かもとNujaの代替便を無料で手配してくれていた
ハ ロのような対応が可能だったのは、ひろさんが元デルタ社員だったから
ということでした。
想像以上に細い綱の上を渡っていたようです。
ひろさんにはいくら感謝してもしきれないですね。
後日何等かのお礼ができたらいいな。
ホノルルからロスアンジェルスへ
滑り込みセーフで乗り込んだデルタ航空機。
4時間半強のフライトの前半は、はぐれた4時間の動向報告にNujaとともに熱を上げました。
どうやらNujaは、待てど暮らせど連絡のつかないかもを探して空港内を行ったりきたりしてくれていたらしい。
ホノルルに着いた頃には、乗り継ぎ4時間とその後のフライト時間をどう潰そうかと悩んだものですが、終わってみるとハラハラとドキドキであっという間でしたね。
デルタ航空は、Scoot航空とは異なり、ソフトドリンクやおつまみが無料。
ということで、水を買う時間もなかったかもは、早速一息入れます。
日本で買ってきたせんべいが役立ちました。
さらに時間をつぶしていると、最近衝動でインストールしたSteamで、ついでに購入したクロノトリガーを起動できることを発見。
ヒルマさんからいただいた統計・確率の教科書やPythonの教科書を閉じて、しばしゲームの世界へ。西の教会でカエルと知り合いました。
それにしても、飛行機は速いね。
上空11.3㎞ほどの高さでは、偏西風が時速246㎞で吹いているんですねぇ。
LAXから宿へ
そうこうしていると、ロスアンジェルス到着。
27番ゲートから入りました。
Baggage ClaimでNujaのスーツケースを受け取り、空港のWi-Fiを使ってAirbnbのホストに連絡。
日本から買ってきたしょうゆごませんべいは、早くもここで底を尽きました。
SIMカードは街中で買ったほうが安いらしいので、購入を明日に延期し、相互Uber Poolを予約。
Baggage Claim近くの出口から出て、エスカレーターを上ると、ちょうどUber Poolタクシーとの待ち合わせ場所でした。
29.32ドルで宿に向かう。
最大で7車線ほどもある広大なフリーウェイを時速64マイルで快走する車。
ドライバーはロス歴6年のフィリピーナ。
おすすめのSIMカードやレンタカー会社、旅行計画などを尋ねました。
同乗者の降車地。ユニオンステーション。
近くには日本人街があって、おいしい店があるというドライバー。
機会があったら寄ってみるといいかもしれないですね。
宿についたのは現地時間の20時くらい。かもの出発から23時間弱でした。
BREW KITCHEN BAR
KYK以来まともにご飯を食べていなかったので、かもとNujaはお腹ぺこぺこ。
ということで、Nujaが来米前から目をつけていたという近くのハンバーガー屋さんに早速突撃しました。
場所はこちら。
お店の様子はこんな感じ。
イケてますね。さすが5段階評価の星4.6.
メニューはこちら。
マニラと比べて値は張りますが、今日は記念すべき初日。
旅の満足度は初日と最終日が重要という持論のもと、奮発します。
2人で68.44ドル。
32番の番号札をもらって、しばし待ちます。
まず届いたのは、IPA
フルーティーな風味と、強めの苦みが喉を刺激します。
続いて、フィッシュ&チップス。
チップ背負ったフィッシュをスタックします。
そして、メインのプライムバーガー!
食べてみると、ガツンとうまい!
特筆すべきは、ハンバーグのジューシーさと、ディップのタルタルソースの風味の豊かさ。
肉汁とともにうまみがギュッと詰まったバーガーは、さすがはアメリカと思い知らされました。
またタルタルソースは、人生で食べてきたタルタルソースの中で一番であるといっても過言ではないでしょう。
平らげてほろ酔いになったところで帰宅。
シャワー室に向かったNujaをよそに、かもは泥のように眠りにつきました。
今日の支出
買い出し¥7,293(Nujaとあとで折半)
おだしと小麦一三〇 ¥1,400
リムジンバス ¥2,550
KYK ¥1,230
水2本 ¥240(Nujaとあとで折半)
往路航空券 ¥51,884
出国用航空券 $99.7
Uber $29.32(Nujaとあとで折半)
宿 ¥2,707.33…/泊
合計 ¥67,304+$129.02